トランクや木箱など大小各種取り揃えているボンコテ。
旅行トランクのように用途が明確なものばかりでなく、一見何をするためのものかわからない箱もあります。
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SUROY LOOS Nord France製ケース
こちらのケース。
円筒形のもの、四角いもの、どちらも上部が空いていて 蓋はありません 。何かを入れたり運んだりするものだと思われます。
SUROY LOOS Nord Franceという繊維メーカーのケースで、フランス北部にあった工場で使われていたストックボックス。
このケースは 1920年代〜1950年代にフランスで盛んだった繊維工場で、布製品や木綿、糸などのストックボックスとして使われていました。
「SUROYケース」とも呼ばれ、コレクターの間で 現在でもとても人気の高く希少なものです。
一見皮のように見える素材は「バルカンファイバー」というもの。 パルプや木綿繊維を溶かして圧縮して固めて作られています。 軽くて丈夫なことから、昔のトランクにも革の代用品として使われていました。
工業製品なのに、金具の付き具合や形がなんともおしゃれで独特の雰囲気。
インダストリアルな雰囲気のストックケース
少し小ぶりな方のケースには、Société Indusrielle pour la Shappe / FILATURE DE TENAYというラベルが見えます。
こちらは「SUROYケース」ではありませんが、同じく繊維工場で使われていたケースです。
Shappeというのは蚕の繭のこと。絹糸の工場で1900年代初頭〜半ばに使われていたもののようです。
その頃の工場の外観の写真がこちら 。
今の時代ではなかなか作れない、古い時代を感じさせてくれる良い品物です。
”SUROY社製” ストレージボックス(円柱)
”SUROY社製” ストレージボックス(角柱)
他にもたくさん!